30代で支払う生命保険料の平均月額は?必要な保険を選ぶポイント
30代は仕事や家庭の状況が変わりやすい時期であり、保険の加入や見直しを検討する方も多いでしょう。その際に気になるのが、保険料の平均月額です。医療保険やがん保険、生命保険などに支払う月々の保険料は、家計の安定にも影響します。
本記事では、30代が加入を検討する際の保険料の平均月額や選び方のポイントについて解説します。
- 30代が知っておきたい生命保険の事情
- 30代世帯の8割以上が生命保険に加入
- 30代の保険の必要性
- 30代の生命保険料の平均月額は?
- 30代世帯の平均月額は約2万5,000円
- 30代の生命保険料の目安は年収の5%前後
- 30代が加入しておきたい保険
- ケガや病気に備える保険
- 医療保険
- がん保険
- 就業不能に備える保険
- 万が一に備える保険
- 30代に適した生命保険の選び方
- 子どもがいる既婚者の場合
- 子どもがいない既婚者の場合
- 独身の場合
- 30代で生命保険を選ぶポイントと注意点
- 目的に合わせて選ぶ
- ライフステージを考慮する
- 公的制度を踏まえて検討する
- 健康状態によっては加入できない場合もある
- 保険料を節約する方法
- 定期保険と終身保険を組み合わせる
- 不要な特約を見直す
- 30代の生命保険選びは保険料の目安を把握しておこう
30代が知っておきたい生命保険の事情
30代は、結婚や出産、マイホーム購入などライフイベントが増え、万が一の病気やケガ、将来の生活リスクへの備えを考え始める時期です。生命保険の加入や見直しを検討する人も多く、保障内容や保険料のバランス、貯蓄性の有無などを理解しておくことが大切です。
保険を検討する前提として、まず30代が加入する保険の事情や必要性についてみていきましょう。
30代世帯の8割以上が生命保険に加入
公益財団法人 生命保険文化センターが発表している「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査」によると、30代が世帯主となる世帯の約8割以上が生命保険や個人年金保険に加入しているという結果が出ています。
29歳以下の世帯では加入率が69.5%にとどまる一方で、30〜34歳では80.3%、35〜39歳では88.3%と年齢が上がるにつれて加入率が高まっています。
|
年齢 |
生命保険・個人年金保険の世帯加入率 |
|
29歳以下 |
69.5% |
|
30〜34歳 |
80.3% |
|
35〜39歳 |
88.3% |
20代後半から30代にかけて加入率が約10ポイントも伸びており、結婚や出産、住宅取得といったライフイベントが増える30代は、生命保険の必要性を強く意識し始める時期であることがわかります。
特に30代後半では9割近くの世帯が加入しており、保険が生活の安心を支える基盤になっているといえるでしょう。
参考:生命保険文化センター「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査」
30代の保険の必要性
30代はライフステージの変化が多く、万が一に備える必要性が高まる世代です。
さらに、30代に入ると病気やケガのリスクも高まります。一般的に体力のピークは20代とされており、30代になると少しずつ低下し始め、健康上のトラブルに見舞われる可能性が徐々に高まる傾向があります。
厚生労働省が発表した「令和5年(2023)患者調査の概況」によると、医療施設の種類別推計患者数は以下のとおりです。
(単位:千人)
|
年齢 |
入院 |
外来 |
|
20〜24 |
8.6 |
147.6 |
|
25〜29 |
11.8 |
183.8 |
|
30〜34 |
15.3 |
204.2 |
|
35〜39 |
17.1 |
236.3 |
20〜24歳の外来患者数は約15万人ですが、30代では20万人を超えています。また、入院患者数も20代前半から30代後半にかけて約2倍に増えている状況です。
この背景には、加齢に伴う生活習慣病や精神疾患の発症率上昇が影響していると考えられます。さらに、30代ではがんや心疾患といった重い病気のリスクも高まり始める点も保険加入率が高まる要因といえるでしょう。
30代になると収入は安定してきますが、家族を養う立場になることで、病気やケガ、死亡リスクに対応できる備えが求められます。
特に、子どもの教育費や住宅ローン返済などの負担が重なる世帯では、万が一のリスクに対応できる保障があることで、家計への影響を抑えられるでしょう。
30代はまだ保険料が比較的安く抑えられる時期であり、将来のリスクに備えつつ、必要に応じて保障内容を見直せる時期です。自分と家族の生活を守るためにも、早めの準備が安心につながります。
参考:厚生労働省「令 和 5 年 ( 2023) 患者調査の概況」
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30代の生命保険料の平均月額は?
生命保険の加入を検討する際、気になるのは保険料の金額です。収入や家計のバランスを考えながら、無理なく支払える保険料で必要な保障を確保したいと考える人が多いでしょう。
ここでは、生命保険文化センターの調査データをもとに、30代が支払っている生命保険料の平均月額を紹介します。
30代世帯の平均月額は約2万5,000円
2024(令和6)年度の生命保険(個人年金保険を含む)の平均年間払込保険料を世帯主年齢別に見ると、30〜34歳が29.8万円、35〜39歳が31.2万円となっています。月額に換算すると平均が約2万5,000円となります。
|
年齢 |
平均年間払込保険料 |
|
30〜34歳 |
29.8万円(月額:約2万4,800円) |
|
35〜39歳 |
31.2万円(月額:約2万6,000円) |
一方、世帯単位ではなく、30代個人のデータは生命保険文化センターの2022年(令和4年)における「生活保障に関する調査」(個人調査)で確認できます。これによると、男性は年間約19.9万円(月額約1万6,600円)、女性は年間約14.0万円(月額約1万1,700円)となっており、世帯単位に比べると負担は小さい結果です。
とはいえ、単身か世帯かにかかわらず、生命保険料は家計において決して小さな支出ではありません。住宅ローンや子育て費用、日々の生活費などとあわせて、必要な保障と保険料のバランスを慎重に検討することが大切です。
参考:生命保険文化センター「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査」
30代の生命保険料の目安は年収の5%前後
2024(令和6)年度の調査データによると、年間払込保険料が世帯年収に占める割合は、30〜34歳で4.5%、35〜39歳で4.8%となっています。これを踏まえると、30代が生命保険に充てる保険料は年収の約5%前後を目安に考えるとよいでしょう。
年収の5%を基準とした場合の保険料額は、以下のとおりです。
|
年収 |
年間保険料の目安 |
月額の目安 |
|
200万円 |
10万円 |
約8,300円 |
|
300万円 |
15万円 |
1万2,500円 |
|
400万円 |
20万円 |
約1万6,000円 |
|
500万円 |
25万円 |
約2万円 |
|
600万円 |
30万円 |
2万5,000円 |
|
700万円 |
35万円 |
約2万9,000円 |
|
800万円 |
40万円 |
約3万3,000円 |
|
900万円 |
45万円 |
3万7,500円 |
|
1,000万円 |
50万円 |
約4万1,000円 |
保険選びでは、保険料の金額だけに注目するのではなく、生命保険の本来の目的である「保障」を最優先に選ぶことが重要です。
自分や家族にとって必要な保障内容をまず確認し、その上で無理のない保険料水準の商品を選ぶようにしましょう。
参考:生命保険文化センター「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査」
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30代が加入しておきたい保険
30代は、将来に向けて備えるべきリスクが増えてくる時期です。実際にどのような保険に加入しておくべきなのでしょうか。
ここでは、30代が直面しやすいリスクと、それに対応するために検討すべき保険について解説します。
ケガや病気に備える保険
ケガや病気はいつ起こるかわからず、入院や手術が必要になれば医療費の負担は大きくなります。
また、女性の場合は、30代から女性特有のがんのリスクが高くなることにも注意が必要です。
30代がケガや病気に備える保険として、医療保険とがん保険についてみていきましょう。
医療保険
医療保険は、病気やケガによる入院・手術などで発生する医療費の自己負担をサポートする保険です。日本では公的医療保険制度があるため、窓口での医療費負担は原則3割にとどまります。また、高額療養費制度の利用により、さらに抑えることが可能です。
しかし、差額ベッド代や食事代、先進医療の技術料、通院の交通費などは自己負担となり、入院・手術する場合は、まとまった出費が避けられません。
さらに、長期入院や治療の継続によって収入が減少すれば、生活への影響は医療費以上に大きくなります。医療保険に加入していれば、入院日額給付金や手術給付金を受け取れるため、医療費の補填だけでなく、家賃や教育費といった生活費の確保にも役立ちます。
また、医療保険には定額給付型・実損填補型など複数のタイプがあり、自分のライフスタイルや家計状況に応じて選ぶことができます。特に30代は働き盛りで家族を支える立場になることが多く、突発的な病気やケガで収入や貯蓄が圧迫されるリスクに備える意味は大きいといえるでしょう。
がん保険
がん保険は、がんと診断された際に治療費や生活費をサポートするための保険です。日本人の2人に1人が一生のうちにがんに罹患するといわれており、30代でも決して他人事ではありません。30代の死亡原因の2位は悪性新生物(がん)であり、乳がんや子宮頸がんなど女性特有のがんは30代から増加傾向にあります。
公的医療保険で医療費の自己負担は軽減されるものの、先進医療や通院治療、長期の投薬などは高額になりやすく、治療と仕事の両立が難しくなることで収入減にも直面します。
医療保険では、がんの入院や手術も保障されますが、その後の通院での薬剤治療や、がんに罹患したことによる収入の減少などは保障されません。
がんに備えるのであれば、医療保険にがん特約を付加するか、別途がん保険を検討する必要があるでしょう。
がん保険では、診断給付金や入院・通院給付金、先進医療特約などを通じて幅広い経済的リスクに対応できます。
特に診断時にまとまった一時金を受け取れる点は、治療の選択肢を広げるうえでも大きな安心材料です。今後の長い人生を見据え、がんという大きなリスクに早めに備えておくことが必要といえるでしょう。
就業不能に備える保険
就業不能保険は、病気やケガによって長期間働けなくなった場合に、減少した収入を補うための保険です。医療保険やがん保険が治療費をまかなうのに対し、就業不能保険は生活費や住宅ローン、教育費など日々の支出を支える役割を果たします。
特に自営業やフリーランスは、公的な傷病手当金の対象外であり、働けなくなれば収入が途絶えるリスクが高いため、必要性が大きいといえるでしょう。会社員でも休職が長期化すれば給与やボーナスの減額、復職の見通しが立たない不安などが家計に影響を与えます。
就業不能保険では、病気やケガで長期間働けないと判断された場合、毎月または一定期間ごとに給付金が支払われる仕組みです。これにより、医療費以外の固定費や子どもの教育費、生活費を安定的に確保することができます。
また、保険商品によっては支給開始までの待機期間や保障期間の長さが異なるため、貯蓄額や公的制度からの補助の有無を踏まえて選ぶことが重要です。
30代はまだ働き盛りで収入に依存する割合が高いため、長期的なリスク管理の一環として就業不能保険を検討する価値があるでしょう。
万が一に備える保険
万が一に備える保険とは、家計を支える人に不測の事態が起きた際、残された家族の生活を守るための保障を提供する保険です。
代表的なのは死亡保険で、死亡時にまとまった保険金が支払われ、生活費や教育費、住宅ローン返済、葬儀費用など幅広い出費に充てることができます。
死亡保険には、一定期間のみ保障を確保する「定期保険」と、一生涯にわたって保障が続く「終身保険」があり、それぞれ以下のような特徴があります。
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定期保険 |
|
|
終身保険 |
|
30代は結婚や子育て、住宅購入などライフイベントが多く、万が一のリスクが家族の生活に直結する年代です。貯蓄がまだ十分でない場合は、定期保険で必要な保障を低コストで確保しつつ、余裕があれば終身保険を取り入れることで、将来的な資産形成や長期的な安心にもつなげられるでしょう。
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30代に適した生命保険の選び方
30代は結婚や子育て、住宅購入などライフイベントが多く、将来の家計リスクも変化しやすい年代です。そのため、生命保険を選ぶ際は、保障内容の充実度や必要な保障額を明確にし、無理のない保険料で家族の生活を守れる商品を選ぶことが重要です。
ここでは、30代に適した生命保険の選び方について解説します。
子どもがいる既婚者の場合
子どもがいる既婚者の場合、万が一の際に家族の生活を維持できる保障額を確保することが最優先です。教育費や住宅ローン、日常生活費など将来的な支出を具体的に見積もり、必要な保障額を算出することが大切です。
例えば、子ども一人あたりの教育費は進路によって数百万円から1,000万円以上かかるとされ、さらに住宅ローンの残債や生活費を加味すると、必要保障額は想定以上に大きくなるケースも少なくありません。
定期保険は一定期間を重点的にカバーできるため、教育費やローン返済期間に合わせた設計が可能です。一方、終身保険は死亡保障が一生涯続くため、将来的な資産形成や葬儀費用の備えとしても役立ちます。
ライフイベントの進行や家計の状況に応じて、定期保険と終身保険を組み合わせる方法も有効です。
さらに、病気やケガによって長期的に働けなくなるリスクにも備える必要があります。医療保険やがん保険、就業不能保険を組み合わせることで、治療費の補填と収入減少の両面から家計を守ることができます。
30代は家族の将来に直結する責任が大きいため、家族全体を幅広く守る包括的な保険設計が欠かせません。
子どもがいない既婚者の場合
子どもがいない既婚者の場合、生命保険を選ぶ際は、配偶者の生活維持や将来的な経済的安定を意識することがポイントです。住宅ローンや生活費の負担、老後資金の確保などを考慮し、必要な保障額を算出しましょう。
定期保険は、ローン返済期間や共働き世帯の収入減リスクに合わせて効率的に保障を設定できるため有効です。一方、終身保険は死亡保障が一生涯続くため、葬儀費用や相続準備としても活用できます。
さらに、医療保険やがん保険を組み合わせることで、病気やケガによる収入減や医療費負担にも対応可能です。これにより、配偶者の生活を幅広く守りつつ、将来にわたる安心を確保できる保険設計が実現します。
独身の場合
独身の場合、生命保険の選び方は、自分自身の医療費や将来の生活資金、万が一の葬儀費用などに焦点を充てることがポイントです。
子どもや配偶者を扶養していないため、大きな死亡保障は必ずしも必要ではありません。その代わり、医療保険やがん保険、就業不能保険などで、病気やケガによる入院費や治療費に備えることが重要です。また、終身保険を少額加入しておくと、葬儀費用や相続税対策としても役立ちます。
独身者は将来的にライフプランが変化しやすいため、保険も柔軟に見直せる定期タイプを組み合わせるのが効率的です。
さらに、生活スタイルや貯蓄状況に応じて、必要な保障だけに絞った保険設計を心がけることで、無駄な保険料負担を抑えつつ、安心感を確保できます。
30代で生命保険を選ぶポイントと注意点
30代が生命保険に加入する際は、押さえておきたいポイントがいくつかあります。まず、自分や家族の目的に合った保険を選ぶことが重要です。
また、ライフステージの変化を考慮しながら検討する必要があるでしょう。公的制度との関係も踏まえ、保障内容や保険料が適切かを総合的に判断することも大切です。
ここでは、30代が生命保険を選ぶときのポイントと注意点を解説します。
目的に合わせて選ぶ
生命保険を選ぶ際は、まず加入の目的を明確にすることが大切です。同じ30代でも、備えたいリスクによって適した保険の種類や保障内容は変わります。
漠然と加入すると、必要な保障が不足したり、逆に過剰な保険料を負担したりすることになりかねません。
例えば、万が一の死亡に備えたい場合は死亡保険、病気やケガでの入院・手術に備えたい場合は医療保険、がんの治療費に特化した保障を求める場合はがん保険が適しています。
また、子どもの教育資金や配偶者の生活費を守ることが目的であれば、保障額や期間の設定も目的に合わせて検討する必要があります。
さらに、保険料の支払い負担と保障のバランスも考慮し、無理のない範囲で加入することが重要です。
このように、目的に合わせて保険を選ぶことで、必要なときに十分な保障を受けられ、家計の安定にもつながります。
ライフステージを考慮する
生命保険を選ぶ際には、自分や家族のライフステージを踏まえることが重要です。30代は結婚や出産、住宅購入など、生活環境や家計の状況が大きく変化する時期であり、それに応じて必要な保障内容も変わります。
例えば、子どもが生まれるタイミングでは、万が一に備える死亡保障や医療保障の重要度が高まり、教育費や生活費を確保するための保障額も増やす必要があります。一方、子どもが自立しつつある段階では、保障の優先順位や必要額が変わることもあります。
また、住宅ローンの返済状況や貯蓄の有無、配偶者の収入状況なども考慮し、家計に無理のない保険料で必要な保障を確保することが大切です。
ライフステージに応じて保障内容を見直すことで、過不足なく効率的にリスクに備えられ、安心した生活を維持できます。
公的制度を踏まえて検討する
生命保険を選ぶ際には、公的制度を踏まえて検討することも重要です。日本には会社員や公務員が加入する健康保険や自営業者やフリーランスなどが加入する国民健康保険のほか、高額療養費制度、傷病手当金、年金制度など、生活や医療に関する公的な保障制度が整っています。
民間の保険はこれらの公的制度で不足する部分を補うために加入するもので、制度について理解せずに民間保険だけで備えようとすると、重複して保険料を支払うことになり、家計への負担が大きくなります。
例えば、医療費の自己負担は高額療養費制度で一定額まで抑えられるため、医療保険の給付額を決める際の目安になります。
また、病気やケガで働けなくなった場合は、傷病手当金が支給されることを踏まえ、就業不能保険の必要性を検討できるでしょう。
さらに、死亡や老後に備える場合も、遺族年金や老齢年金の受給額を考慮することで、必要な保障額を無理なく設定できます。
公的制度と民間保険を組み合わせることで、過不足のない効率的な保障設計が可能です。
健康状態によっては加入できない場合もある
生命保険に加入する際には、健康状態が大きな影響を及ぼすことを理解しておきましょう。
保険会社は、加入希望者の病歴や現在の健康状態をもとに、引受可否や保険料の設定を行うため、持病があったり過去に大きな病気を経験していたりすると、加入できない場合があります。
例えば、がんや心疾患、糖尿病などの既往歴があると、条件付きでの加入や保険料の割増、あるいは加入自体が認められないことがあります。
また、喫煙習慣やBMIなども健康リスクとして評価されることがあり、同じ年齢や職業であっても、健康状態によって保険料や加入条件が大きく変わります。
そのため、30代で保険加入を検討する際には、現在の健康状態を正確に把握し、必要であれば健康診断書や検査結果を用意しておくことが大切です。健康なうちに早めに加入手続きを進めることで、健康状態が変化して加入が難しくなるリスクを減らすことができるでしょう。
保険料を節約する方法
無理なく長期的に保険に加入し続けるためには、保険料の節約方法について検討しましょう。必要な保障は確保しながら、無駄な費用を抑える工夫をすることで、家計への負担を軽減できます。
ここでは、保険料を抑える具体的な方法について解説します。
定期保険と終身保険を組み合わせる
生命保険の契約では、定期保険と終身保険を組み合わせることで、効率的に保障を確保しつつ保険料の負担軽減が可能です。
定期保険は、一定期間のみ大きな保障を得られる仕組みで、子どもの教育費や住宅ローン返済など、ライフステージごとに必要となる大きなリスクに対応しやすい特徴があります。加入期間中は保障額が高く設定できる一方で、期間満了後には保障が終了するため、長期的な保障には向きません。
一方、終身保険は一生涯の保障が続くため、死亡リスクに対する備えとして安心です。保険料は定期保険より高めですが、満期がなく、契約を続ける限り保障が確保される点が魅力です。また、解約返戻金がある商品を選べば、貯蓄的な役割も果たせます。
これらを組み合わせることで、子育てや住宅ローンなど、ライフステージに応じた大きな保障は定期保険でカバーし、終身保険で生涯の最低限の保障を確保することが可能です。
必要な保障を効率的に得られるため、過剰な保険料を支払わずに済み、家計に無理のない保険設計ができます。
さらに、終身保険は将来的に保障額や資産形成の調整も可能で、定期保険と併用することで、リスク管理と資産運用の両面でバランスの取れたプランを組めるのが大きなメリットです。
不要な特約を見直す
生命保険の保険料を節約するためには、不要な特約を見直すことが有効です。
保険には基本保障に加えて、疾病や入院、手術、介護、がんなどさまざまな特約を付加できる仕組みがあります。特約をつけることで保障内容が充実する反面、その分保険料も上乗せされるため、必要性の低い特約を付けていると家計に負担がかかることがあります。
まず、自分や家族のライフステージや健康状態、経済状況に照らし合わせて、どの特約が本当に必要かを確認するようにしましょう。
例えば、すでに医療費の備えが十分な場合や、短期的にしか利用しない特約であれば、解約または付加しない選択がおすすめです。
また、同じリスクに対して重複して保障を設けているケースもあり、その場合は特約の削減や調整によって保険料を抑えることが可能です。
特約の見直しは、単に保険料を下げるだけでなく、保険全体のバランスを整える効果もあります。必要な保障は残しつつ、不要な部分を削ることで、無駄のない効率的な保険設計ができるでしょう。
さらに、見直しを定期的に行うことで、ライフステージや収入の変化に応じた柔軟な保険運用が可能になります。
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30代の生命保険選びは保険料の目安を把握しておこう
30代の生命保険加入率は8割以上と多く、保険料の平均月額は約2万5,000円ほどです。保険料の目安は、年収の5%前後と考えてよいでしょう。ただし、これはあくまでも目安で、必要な保障と予算を踏まえながら自分に合った保険選びが大切です。
実際に保険を選ぶ際は、自分や家族のライフステージ、収入、資産状況に応じて必要な保障を明確にすることが重要です。医療保険やがん保険など、具体的なリスクに備える保険を優先しつつ、死亡保険は子どもの有無や家族構成を踏まえて選ぶとよいでしょう。また、公的制度の保障内容や将来の資産形成も考慮し、過不足のない保障設計を意識してください。
定期保険と終身保険の組み合わせや、不要な特約の見直しなどを行うことで、家計に無理のない保険料で効率的に備えることが可能です。自分にとって最適な保障内容と予算をバランスよく整えることが、30代の保険選びのポイントといえるでしょう。
保険選びについては、プロのアドバイスも是非ご活用ください。
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